「ちよだ自分ごと化プロジェクト」ってなに?
このウェブサイトは、区民の皆さんと今後5年間で千代田区が500億円をどのように使って行こうとしているのかを共有し、これからの千代田区のあり方を考えながら、本当に使うべきものは何かを見出し、区に働きかけ、実現していくために立ち上げたものです。
千代田区には平成29年5月末現在、約1,103億円の基金があります。この基金には、財政調整基金(景気低迷で税収が激減した時など将来不安に備えるための財源)と、特定目的基金(子育て介護・まちづくりなど区の施策実現のための事業に対する財源を確保するためのもの)があります。千代田区民の将来のための積立金、家庭でいえば定期預金のようなものです。23区でも一年間の決算額を上回る基金を持っているのは千代田区のみで、千代田区の平成28年度一般会計580億円の約1.8倍でした。
石川区長は平成29年9月20日第三回区議会定例召集挨拶で、この基金活用について次のような表明をされました。「現在の財政計画では『ちよだみらいプロジェクト』で示した事業を着実に実施するため、直近5年間で社会資本基盤整備を中心に約500億円を取り崩していく予定となっております」。
なぜ千代田区がこれほど多額の基金を持つほどに至ったのでしょうか。
それは1990年代のバブル期に区により打ち出された公共施設適正配置構想を食い止めた事が大きな理由です。この構想は、総額910億円もの支出をバブル期の10年で使い切るというものでした。そのうち基金の拠出は520億円を占めていました。しかしこの構想は、住民の皆さんの問題提起など一連の社会現象に繋がり、初期の段階で中止となりました。
この社会現象が功を奏し、更には区職員削減等による区民の努力(そして区職員の努力)の結集により、区民の貯金が積み上がった事で千代田区は多額の基金を持つに至りました。この虎の子の財産が今、その内の約半分に上る約500億円が、今後5年間で使い切ろうとされています。
千代田区の未来を決めるのは、まちの有力者でも、区長でも、区職員でも、区議会議員でもありません。区民の皆さんお一人お一人が決めていきます。区民のみなさんの「自分ごと」を私たちで決めて行きましょう。